東京都の医師募集傾向を調査【2017年版】

医師の不足と医師の求人の関係性

2017年04月21日 11:20

医師不足が顕在化している診療科目とは

人手が足りない業種や職種は、必然的に求人数も多くなるものです。
しかし、医療の世界では、必ずしもその必然が当てはまるとは限りません。

例えば、東京都内で医師の不足傾向にある科目とは何かを見てみると、小児科や産婦人科などはその不足具合が他の診療科目と比べても群を抜いています。
その他、外科や救急科の数も足りておらず、人口の一極集中からか、多くの患者が訪れる内科や、外科手術などを行う時には必須の麻酔科なども東京都では足りていない状況が顕在化してきています。

医師数は足りているが高いニーズにより求人数が多い分野「美容整形」

医師の求人を見ると、もちろん産婦人科や外科の医師を探している医療施設は多いのですが、例えば、全く不足していない美容整形の分野の求人が非常に多く出ているという現状もあります。
参照:https://www.dr-10.com/ (医師転職ドットコム)

美容整形の分野も医師の資格がなければ務めることができないものであり、しかし、いわゆる病気や命に直接関わる疾患の診療を行うわけではありません。
ただ、医師の人数は足りているものの、美意識の向上から高いニーズがあることによりこの分野のクリニックが増え、それに伴って求人数も多い状況であると考えられます。

医師求人が多い分野が必ずしも人手不足ではない

このように、一般診療所も乱立する東京都内では、不足傾向にある科目とは裏腹に、そうではない分野の求人数も非常に多いという現状があるのです。
一極集中であるが故の逆転現象なのかもしれません。

もちろん、医師が不足している分野の求人も多々出ています。
しかし、医師の求人が多い分野が必ずしも人手が足りないというわけではないことは知っておくべきでしょう。

不足傾向が続く「内科医」

上の方でさらっと触れましたが、東京は、実は内科医も足りているとは言えない状況が続いています。
産婦人科や小児科などに隠れてしまい、また、内科医は絶対数が他の診療科目と比較しても圧倒的に多いため見逃されがちですが、実は不足傾向が続いている診療科目の一つなのです。

これもやはり人口が多いが故なのでしょう。
原因はよくわからないけど調子が悪い、熱が出た、お腹を壊した、だるい、苦しいなどなど、体に何か異変が起きれば、人は内科医を頼ります。
患者数も他の診療科目とは比べものにならないくらい多い、これが内科医不足の原因。

内科医師の求人は圧倒的に多いため、不足状況と反しているとは言えません。
ただ、その数が全く減らないのが問題。
また、医師としては求人が多いからこそ就職先や転職先に悩み、選びにくくなってしまうという弊害も出てきます。

医師が不足している医療施設は労働環境も厳しいケースが多いので、そうしたところも見極めながら求人チェックを行っていきましょう。

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